おさかな天国

今はただ、前へ泳ごう。

サークルを卒業したので4年間を振り返る ②サークルに入ってよかったこと・悪かったこと

 

 

osaten.hatenablog.com

 

この記事の続きです。

今回は大学でサークルに入ってよかったことと悪かったこと、メリットとデメリットについて書いていきたいと思います!

 

 

サークルに入ってよかったこと

 

①大学生活が充実する

 

単純に、やることがあるっていうのはいいことです。もちろん、学問に没頭したり、バイトに精を出すのも十分充実した学生生活の在り方だとは思うんですが、勉強やバイトの息抜きにスポーツや音楽や芸術に取り組むのもいいものです。まあ、練習が厳しかったり練習の頻度が多かったりするいわゆるガチサーに入ると息抜きどころではなくなるんですが。そこは自分がサークルに求めるものがなんであるかによって、入部するサークルを吟味しましょう。

例えば、暇つぶしにのんびりやりたいのであれば、週に1,2回のまったりなサークル、スポーツや音楽に青春をささげたいのであれば毎日のように練習がある部活に入るといいです。それこそ新歓のイベントのときに各サークルの先輩が教えてくれるはずなので、何でも聞いてみると良いです。練習頻度を聞いても回答を濁してくるようなサークルは、大抵誰でもいいから新入生の人数が欲しいだけのロクでもないサークルだったりします。避けた方がいいかもね。

 

私は勉強については大学生活の中でははっきり言ってあまり力を入れてこなかったので(これに関しては卒業を控える今になって後悔している点であったりもする)、サークルをやっていなかったらつまらない学生生活になっていただろうな、と思います。

もちろん、サークルに入っていなかったらもっと勉強に時間を割けたのではないかと思うこともあります。特に私のサークルは結構練習頻度も高いところだったので。それにしても、毎週同じ曜日の同じ時間に部室に行くと顔なじみのメンバーがいて、みんなで必死に練習して、大会や発表会で結果を残して、っていう一連の流れが生活の中に組み込まれている、というのはいいものだな、と思うわけです。こういう絵にかいたような青春を味わえるのも、大学生のときが最後な気もするし。社会人サークルや職場の部活があったりもするんだろうけど、学生時代ほど力を入れて本気で取り組めるようなものではなくなってしまいそうで。

 

あと、以前の記事で「就活でアピールしやすいのは、サークルよりもバイトの経験だ」というようなことを書いたのですが、もちろん、サークルをやっても意味がないというわけじゃないんです。あくまで就活のときに役に立つのは、という話であって、就活を見据えるのなら、「サークルをやってバイトをやらない」という選択よりは、「バイトをやってサークルをやらない」という選択をする方が、採用されやすいのではないか、というのが私の持論です。私としては、バイトもサークルもボランティアも、興味があるのならやれるものは全部やってみるのが一番だと思っています。経済面や体力の面でそれぞれに制約はあるとは思いますが。しかしどんな経験だとしても、いつかどこかで役に立つ時が来るとは思っているので。

 

②交友関係が広がる

 

昨日の記事と内容が被ってしまうところはあるんですが、サークルに入ることによって、普通では関わることのできない人たちと交流できる可能性が広がります。サークルというコミュニティは、大学内の様々な学部、学年の学生によって構成されます。「インカレサークル」と呼ばれるものもあり、こちらに至っては複数の大学の学生が所属するので、構成員の多様性はより高くなります。

このようにそれぞれ異なる学部、学年の人が入り混じって活動する場所に身を置くことによって、普段交流することが難しい立場の人たちと接する機会を得ることができるんです

 

さらに、サークルに入ることによってこれと関連して得られるメリットが、サークルの活動を通して円滑なコミュニケーションをとりやすくなることです。学部や学年が違ったりすると、やはり置かれている環境が違うので、始めに何を話していいか分からなくなりがちなんですよね。実際私も音楽系のサークルに入っていたのですが、同じパートの子たちは違う学部の人ばかりだったので何の話からしていいか分からず。しかし演奏の練習に一緒に取り組み始めれば、まずはその練習に関することから会話が生まれるわけです。そこから徐々にみんな打ち解け始め、たわいない話もできるようになる、という寸法ですよ。

状況にもよりますが、サークルに所属していれば、幽霊部員化したりよほど消極的な態度をとらない限りはそこで友人を作ることができる可能性が非常に高い。実際私は学部にはちゃんとした友達は一人もいなかったのですが、サークルに行けば仲良くしてくれる友人がたくさんいたのでそれで十分でした。居場所ができるというのもサークルに入るメリットと言えますね。

 

③積極的に取り組めば、社会に出てから必要な力を身に着けられる

 

私のサークルは、団体の運営もほとんど部員だけの力で行っていました。そのため部員それぞれにもサークル運営に必要な役割がそれぞれ割り当てられ、各自与えられた仕事をこなす、という形をとっていました。

私も自分の役割を果たそうと必死になってやっていたわけですが、たかがサークル、されどサークル。やはり一つの団体を運営していくというには、なかなかの手間や時間、そしてお金がかかるものです。ヒラの部員に過ぎなかった私でさえ結構苦労する場面が多かったので、要職についていた人たちはさぞかしハードな日々を送っていたことだと思います。

例えば、毎回の活動で部員の出欠を管理する役割の人がいるわけです。しかし無断欠席する人がいればその人は無断欠席した部員に直接連絡して確認をとらなければいけない。また、部費の集金を受け持つ人がいれば、なかなかお金を払ってくれない部員に何度も催促しなければいけなかったり。練習に必要な機材を運搬するのにも、毎回毎回シフトを組んで、シフトを守らない人がいれば他で連携をとって対処しなければいけなかったりと、大変なことは色々あるんです。

ただ、こういう仕事に文句を言いながらでも取り組んでいくうちに、例えば問題解決能力だとか、コミュニケーション能力だとか、リーダーシップ、何事にも動じない精神力なんかも勝手に身についていたりするものです。こういったところで身に着けた能力は、のちに卒業して社会に出た時にも必ず役に立つはず。

私個人としては、サークル活動を通して社会人として不可欠と言われる「報・連・相」の力が身についたな、と感じています。

 

 

サークルに入って悪かったこと

 

①自由に使える時間が減る

 

ATARIMAE☆

いやね、当たり前なんですよ、サークルに入ってやることが増えるなんてのは。

入ったサークルの活動頻度にもよるけど、確実に暇な時間は減るんです

 

私のサークルは活動頻度が高い部類に入るサークルだったんですが、それに加えて私は週に3回バイトもしていたので、平日は毎日学校に行って授業を受けて夜はサークルかバイト、土曜日もサークル、本当の休みは日曜だけ、という時期もあって、ひどいときには日曜もサークルの関係で潰れる、という時もありました。特に私は自分だけの時間がある程度ないとダメになってしまう人間なので、これがすごく嫌だった時がありました。サークルに入っていなかったらもっと自分のやりたいことをやりたいようにできたかも、とか思ったことも正直何回もありまして。自分でやりたいと思って入ったサークルなので矛盾してはいるんですけど。でも周りの部員を見ても結構そういうジレンマを抱えている子は多かったなあ。

バイトをしていなくても、理系で実験が詰まっていたりとか、勉強が大変だったりする子もいて、みんな他の学生生活との両立には苦労していましたね。

もちろん、大会にもバンバン出るようなところに入るか身内でまったり趣味を楽しむようなところに入るかで話は違うと思うんですが。

 

②お金がかかる

 

これまたサークルによって程度が異なるんですが、ほとんどの場合、サークル活動を行うにはお金が必要となります。額こそ違うものの、何かをするにはある程度の出費を覚悟しなければならないわけです。

 

私の経験に基づくものですが、サークル活動をするのに必要な費用は大きく分けて次のつ。

 

まず、その活動をするのに必要な道具を購入、メンテナンスするための費用

スポーツだったらウェアやシューズにラケット、ボール等。音楽なら楽器や楽譜ですね。他にも写真部ならカメラ、映画や文芸に関するサークルでも、本を買ったり映画を鑑賞したりと何かとお金がかかります。

 

次に、大会や発表会など、各種のイベントに出るのに必要な参加費

音楽や演劇の発表会をするなら会場を借りたり、宣伝をしたりするのに費用が掛かります。スポーツ系で大会に出るにしても、詳しくは知りませんがおそらく参加費等がかかるのではないですかね。

 

最後に、打ち上げや各種の飲み会、食事会など、サークル内での交流にかかる費用

これが見落としがちなんですが、多くのサークルではイベントが終わるごとに打ち上げなどを行います。まあ普通の飲み会なので、それ相応のお金がかかりますね。サークルによってこういった催しの頻度は違いますが、飲み会には参加しない場合を除いて、こういう部分にもお金がかかります。

また少し違う話かもしれませんが、合宿などを開催する部活やサークルであれば、そういった場合も想定しなければいけません。

 

大きく分けて以上のような感じなのですが、そのほかにも細々とかかる費用があると考えると、思ったよりお金がかかるんだなあ~って感想を持つ方が多いんじゃないですかね。

参考までに、私のサークルでは平均して月に1万円くらいはかかっていたんじゃないかと思います。これが高いか安いかは個人の経済力や価値観次第なんでしょうが、少なくとも私にとっては安い出費ではなかったですね。

 

 

まとめ:学生生活を満喫したければ、サークルに入るべき!

 

結論としては、これから大学生になる方にはぜひサークルに入ることをお勧めします!

ここまでサークルに入るメリットとデメリットについて書いてきたんですが、私としては総合すると、メリットの方が圧倒的に大きかったです。

たしかに、サークル活動にはお金もかかるし時間も必要だし、苦労することも多いです。実際私もバイトや勉強との両立に悩んだことは何回もあったし、お金がかかるのが嫌になったこともありました。でも、引退前の最後の発表会の最後の曲をみんなで号泣しながら演奏したときに、つらかったことや苦しかったことなど、マイナスの思い出は全部どこかへ消えていました。

そんなことよりも、サークルを通して仲良くなった仲間と一緒に頑張ったことやふざけ合ったこと、ちょっとした喧嘩や対立もあったけどそれも乗り越えて最後の舞台にたどり着いたことへの喜びの方がずっと大きくて、最後にはこのサークルに入ってよかった、という思いしか残りませんでした

 

もちろんこれは私のサークルに関する話であって、そのサークルの活動内容や内部の人間関係によって得られるものの大きさや性質は全く違うんだと思いますが、何度も書いたとおり、たくさんの人とコミュニケーションをとることができるというだけでも、サークルに入ることによる収穫はあると思うんです。

それに、サークルはあくまで趣味の範囲内であると私は思っていて、サークルに入るとそれが義務的に参加しなければいけないものになるかと言われるとそんなことはないと思うんですね。一度入部してから「なんか違うな」と思ったらやめればいいし、やりたくないことを無理に続ける必要もない。実際うちの妹も大学で所属していた部活を1年で辞めました。そうやってある意味気軽に始めて、気軽にやめられるのがサークルだと思うので、自由な時間の多い大学生のうちにやっておいて損はないんじゃないかと思います。

 

というわけで、読んでくださった方の中にもし、これから大学生になる方がいれば、無理のない範囲でサークル活動の方も楽しんでもらえればと思います!

どうか皆さんの学生生活が充実したものとなりますように。

 

長くなりましたが、春から大学生の方もそうでない方も、ここまで読んでくださってありがとうございました!

それではまたね。