照葉樹林とバラライカ
2人で飲みに行って1軒ハシゴしても話が尽きないくらい心許せる友人がいるというのは、とても幸せなことですね。さらに、その人とこれからも付き合いが続いていくだろうと思えるほど、その友人との関係が良好であるというのは、相当に稀有なことであると思うわけです。
今夜は、大学のサークルの友人と2人で飲みに行きました。オシャレでセンスのいい女の子と、ムードのある素敵な英国酒場で料理とお酒を堪能してきました。
地下にある入口のドアを開くと店内は思ったよりも薄暗く、最近はチェーンの居酒屋や大衆酒場のような所でばかり飲んでいた私はまず、そのムーディーな雰囲気に圧倒されてしまったわけです。上着をクロークに預け、壁際の席に案内されると今度はテーブルの上に蝋燭が灯っているではありませんか。まあなんとオシャレなこと!
私なんか庶民なもので、薄暗さ=オシャレさみたいな短絡的な思考で生きているので、店内が明るくないというだけでテンションが上がってしまうのです。どれくらい薄暗かったかって言うと、「照葉樹林」っていう抹茶のリキュールをウーロン茶で割った深緑色の綺麗なカクテルを飲んだんですけど、自分の性能の低いスマホではうまく映らないだろうなと思って写真を撮るのを諦めるくらいの薄暗さ。
シェパードパイ(ミートソースの上にマッシュポテトを重ねてオーブンで焼いたやつ)とかトマトのパスタとか、横文字の名前の料理とオシャレなお酒を飲みながら、ひたすら色々な話をしました。
最近行った旅行の話やサークルの思い出から、4月からの仕事の話や恋愛の話まで、様々な話を。それでも家に帰ってから「あ、あの話するの忘れてた」って思うくらい、話が尽きない。
私、会話を続けることが苦手なんですよね。初対面の相手だと特に。
多分、相手に変に思われたくない気持ちが先に来てしまって、話を切り出す前に色々考えて決まってるんでしょうね。で、あの話をしようか、いや、あれはダメだ、じゃあこっちは、それもダメってやってるうちに会話が途切れ、何を話せばいいか分からなくなる。
だから多分、気心の知れた人とは苦労せず会話ができるんだと思う。ちょっとやそっとのことではその人が自分に対してマイナスのイメージを持たないって分かってるから。
考えてみると、家族以外で私がそうやって深く考えずに楽しく話が出来る相手って、片手で数えられるくらいの人数しかいないんですよね。それがいいことか悪いことかは分からないんですけども。
何にせよ、2人きりで会ってまあまあの時間話しても、近いうちにまた会いたいなって思える相手が一人でもいるって本当にラッキーというか、幸せなことだと思ったんですよね、今日。というかもう昨日か。
でも、これだけたくさんの人がいる中で気の合う人と出会えるのは奇跡だし、素敵なことだと思う。だから、どんな出会いも大切にして行きたいですね。なんかすごい壮大な話になったな、うん。
イギリス料理店を出たその後は初めてのカウンター付きのバーに行きました。三角の小さいカクテルグラスに入ったカクテルをいただきましたよ。バラライカだったかな、ウォッカベースの白っぽいやつ。
最近ちょっとずつカクテルの勉強始めたんです。カクテルノートも作りました。この間はね、グラスの種類とかカクテルの製法の種類とか覚えました。これからしばらくは、名前を聞いたらレシピをざっくり言えるようなカクテルを増やしたいなと思ってます。
そんなこんなでこれを書き終わる今はもう深夜1時半。
明日は妹と遊びに行きます。
それではまたね。