おさかな天国

今はただ、前へ泳ごう。

モラトリアムの終焉がそこにいる

 

 

もう卒業式も終わって、とうとう私もあと2日で社会人です。

夏の終わりに就職が決まってからはバイトか旅行か週1回のゼミに行くことしかせずに、卒論を書くこともなく、さらに2週間前にバイトを辞めてからは、ただひたすら家でパソコンやスマホをいじったり本を読むしかしていなかったので、今から60時間超もすれば通勤電車に揺られているであろうということに全く実感が湧きませんね。

この間ね、卒業式の次の日に就職先に提出する書類を申請しに行ったんです。そこで自動の証明書発行機を使おうとしたんですよ。で、学生証をカードリーダーに通したんですね。そしたら、「この学生は存在しません」だって。もう私、学生じゃないみたいです。

じゃあ今の私は何なんだろうね。学生でもないし、まだ社会人でもないし。私今、何者でもないのか~って思うと、この宙ぶらりんな身分が心細いような、一方で何にも縛られていないこの状況が心地いいような。

 

あ~もう2日しかないのか、モラトリアム。

最近聞いてた椎名林檎のアルバムのタイトルを思い出しました。

無罪モラトリアム

無罪モラトリアム

 

 正しい街と幸福論が好き。

 

平日に一日中暇なのも今日が最後だったのかなあ。有給とかを抜いたら多分そうだったんだろうなあ。そんなこと考えずに家から一歩も出ずに部屋着のまま過ごしてしまった。それはまあいいか、そんな平日過ごせるのも最後だよね。

朝ドラ見て、朝ごはん食べて、スマホで乃木坂の恋愛ゲームに手を出して、この間映画館で「リメンバー・ミー」を見たときに「あ~やっぱピクサー最高だわ!」って思った影響で「モンスターズ・インク」のDVDを見て地味に泣いて、夕方になってお腹が空いたので赤いきつねを食べて、ネットサーフィンしてブログ書いて。

まあ働き始めてからも休みはあるので休日にこういう一日を過ごすことはできるんだけど、今のような社会とのつながりが希薄な状態で、今日のように何も考えずに怠惰に過ごすのもアリだと思うのです。

 

何も考えずにとは言いつつも、本当に頭の中が空っぽなわけではないんですよ。

仕事が始まるのが不安です。こんなお豆腐メンタルで社会に出て、果たしてちゃんとやっていけるのか。配属先が決まっていなくて未だに就職してから何をするのかがいまいち分かっていないのが余計に不安をあおるんですよね。実のところ職場がどこなのかもはっきりとはまだ分かっておらず。こんなもやっとした状況なので、今色々深読みして不安になってても無駄なことなんでしょうが。

とはいっても考えずにはいられないんですよね、3日後、5日後、一週間後、私はどこで誰と何をしているのだろうか。一日の仕事を終えて家に帰った私は何を思っているのだろうか。

 

いわゆる新生活というものを最後に経験したのがもう4年前なので、どういう心構えで新生活に臨めばいいのかが分からない。小学校、中学校、高校、大学に入学するとき、私はどんな気持ちで春休みを過ごして入学式の日を迎えたんだっけ。記憶の中では、それなりに希望を持ってそれぞれの学校の校門をくぐり抜けてきた気がする。あの時の私はポジティブな気持ちで新しい生活に臨んでいた気がするのに、どうして今の私には不安しかないのだろう。学校に行くのと社会に出るのではそりゃあ状況が違うだろうと解釈すればそれまでなんですが。

でも、一応は大学2年のときからずっと目指してきた就職先で、内定が決まった時はほっとして涙が出たくらいなのに、今ではその喜びも感じられないぐらいに不安と恐れが大きくて。この職場を目指して今頑張っている就活生の子たちが今の私を見たら皆不愉快だろうなあ。そんなに自信がないなら代わってくれよって言われるだろうなあ。

実際働き始めたら、「なんだ、全然大丈夫じゃん」ってなるかもしれないし、案の定「やっぱり私には無理だ」って思うかもしれない。先を見通しようがない今、うじうじ考えても意味がないのかもしれない。どちらにせよ、その時自分にできることを冷静に考えて、少しでも成長していかなければいけない、と思ったり。

本当にダメだったら辞めちゃえばいっか!ぐらいの軽い気持ちでいる方が、どうでもいいことでうじうじくよくよしてしまう私には丁度いいのかもしれない。

 

というわけで、明日と明後日は就職前最後の土日。

細かいことは考えずに、のんびり過ごせたらいいかな。

 

それではまた。