おさかな天国

今はただ、前へ泳ごう。

「食べる」っていいよねって話

 食べることは生きることとはよく言ったもので、ものを食べることなしには人は生きていけないのであります。将来的には人間の生命活動に必要な栄養素を一粒で全部摂取できるようなサプリのようなものが開発されて、私たちは今のような食事をする必要はなくなるというような話もたまに聞いたりしますけど、どうなんですかね。


 ということで、「食べる」ということについてつらつらと書いてみようかなと。
 

 さっきのパーフェクトなサプリの話ですけど、実際にそんなサプリが開発されたとしても、人類皆がそういうものに頼って今のような食生活と決別する日は来ないだろうと私は思います。(というか、現在でも既に栄養パーフェクト食品、いわゆる「完全食」が開発・販売されているみたい。ちょっと調べたところによると、アメリカの会社が販売している「ソイレント」という粉末を水で溶かして飲む飲みものや、「BASE PASTA」という麺類スタイルの完全食とか。BASE PASTAはちょっと美味しそう。)
 だって、食べるのって楽しいから。私の周りで考えても、大多数の人は美味しいものを食べることを楽しいこと、嬉しいことと捉えている人は圧倒的に多いと思う。もちろん、食べることに対して魅力を感じない人だっている。食べることを面倒に感じる人や、栄養を摂ることができれば何だっていいと思っている人だって少なくはないと思う。でも、少なくとも私は食べることに喜びを感じる人間なのです。
 旅行に行ったら一番楽しみなのはその土地のご当地グルメや地のものを使った料理をいただくことだし、温泉や銭湯に行ってお風呂につかった後のアイスは最高だし、仕事の昼休みに売店カップの春雨スープを買うときはどの味にしようかさんざん悩むし、パスタやオムライスが美味しいカフェを見つけると嬉しい。人と会って食事をするためにお店の予約をするときも、HOT PEPPERグルメのアプリで各店のメニューを調べまくってどの店により美味しそうな、目新しい料理があるかを吟味しまくってからお店を決める。グルメサイトやアプリに関しては私はHOT PEPPER派です。ぐるなびも王道でいいんだけど、やっぱり庶民だからクーポンの魅力には抗えない。


 とか言いつつ、私には定期的に食に対する興味が急に消え失せる時期があります。美味しいものを食べたいという気持ちを抱かなくなって、「生命をつなぐために最低限の栄養が摂れればそれでいいや」って思う時期が1週間ぐらい続き、それが終わると元通り。いつものように食べることが好きな自分が戻ってくる。こういうのを2か月に一度くらいのペースで繰り返してます。
 何が原因でこういうことが起こるんだろうと考えてみたんですけど、おそらくというかやはりというか、自分の精神状態と食欲とは密接に関係しているらしい。そうやって食欲が消えうせるのは決まって何か個人的な悩み事を抱えているときだったりする。年末年始あたりにブログにもちょっと体調が悪いと書いていて、あの時も食欲ゼロだったんですけど、やっぱりあれも将来について悩んでいたのが原因だったんだろうと思います。ぐるぐると考え続けていたのを、最近になって「まあ気楽に考えとくか」と思えるようになって脱することができました。同時に食欲も復活して、昨日は金曜日だったからコンビニに寄ってビールとから揚げ棒とお煎餅買って帰ったよね。亀田製菓の「技のこだ割り」というお煎餅は魚住的猛プッシュライスクラッカーなのでぜひ買ってみてください。めちゃくちゃ醤油の味が濃くてめちゃくちゃ硬くて、原始的なザ・お煎餅が好きな人にはたまらんと思います。あと味が濃いのでお酒に合う。歯が弱い人は気を付けてね、下手したら折れる。

 

亀田製菓 技のこだ割り 120g×6袋

亀田製菓 技のこだ割り 120g×6袋

 

 

 私の推しせんべいの話は置いといて。
 こういう食欲ゼロ期が定期的に来るのには個人的にもう一つ原因として思い当たることがあってですね。多分普通だったら、悩みがあって食欲がない時でも「食べなきゃ元気出ないしとりあえず何でもいいから食べなくちゃ」ってなると思うんです。でも、そこを私は「食欲ないけど食べなきゃ痩せられるし食べなくていいや」ってなってしまう。
 多分こう思ってしまうようになったのは、過去のダイエット経験が原因だと思う。以前、自分でも「少し太ったかな?」と思っていて、人にも「顔丸くなった?」って言われた時がありました。それを受けて、私はダイエットを始めたわけです。夕食を抜いて、炭水化物も極力我慢して、毎日スクワット、夜になったら家の外に出てランニング。結果として3,4か月で3キロ痩せました。顔が少し小さくなって、ウエストがぴったりだったスカートが少し緩くなって、嬉しかった。人に「痩せたね」と言われたことも嬉しかった。以前とは違う自分になったような気がしました。

 


 でも、その代わりに私は呪いにかかってしましました。それは、食べることを悪とみなし、太ることを異様に恐れてしまう呪い。ダイエットに成功してからの私は、少し細くなった体型を維持することに必死になりました。ダイエットのために抜いていた夕食を、それからも抜き続け、外食のときややむを得ず夕食を摂らなければならないときはカロリミットを手放せなくなりました。外食をするときは、少しでもカロリーが低そうなものを無意識に探すようになりました。すべての原因はダイエットに成功した時の快感を忘れられなくなってしまったことにあると思います。何も考えずに食べたいものを食べるということができなくなってしまった。これをダイエットの呪いと呼ばずに何と呼ぶのだろう。

 


 最近、本来ダイエットをする必要のない人がダイエットをして健康を損なっているパターンが多いように思うんです。私は美容やコスメが好きなのでTwitterの美容専用のアカウント、いわゆる美容アカを漁ったりするんですが、アップしてる本人の写真を見た感じ、明らかに太っていない人が一生懸命糖質制限してたり過度に食事の量を減らしていたりする。もちろん健康に問題ない程度で食生活を見直したりお菓子や甘いものを控えたり、運動をしたりするダイエットならとても良いことだと思うんです。でも身体に悪いダイエットは絶対に良くない。
 テレビや雑誌の影響で、アイドルやモデルのような体型が一般的な「美」みたいになってしまっていて、芸能人ではない一般人までもがそのような体系をゴールに据えてしまっている。たしかにテレビや雑誌に出ているような可愛い女の子を見ると私もああなりたいと思うし、彼女たちのような華奢な体系を目指してしまう。でも、皆がああなるのは不可能だし、体に負担がかかる方法でダイエットをしてまでなる必要はないと思う。「女性は見た目に気を遣うべき」「美しくあるべき」みたいなイメージがまだまだ世の中で共有されてしまっているのも、無理なダイエットをする人が多い状況に拍車をかけてますよね。現状、女性の容姿をジャッジする世間の目が男性に対するそれよりも厳しいことは状況としてあると思うし、そもそも美しさというものの現在の基準も狭すぎる気もする。目が大きくて、肌が白くて、まつげが長くて、毛がなくて、細い身体というのだけが美しさではないんじゃないかと思うんです。色々な顔、色々なスタイル、色々なファッションの人がいていいじゃないか。
 私も上に書いた通り以前ダイエットをしたんだけど、今になって考えるとあの頃のダイエットを始める前の私は太ってはいなかったと思う。健康的な体型だったように思います。かと言って、3キロ痩せた自分が今は嫌いかというとそうでもなくて。どんな体型だって毎日元気でご飯が美味しけりゃいいじゃないか。なんならまたちょっと体重増えたしね。健康体重の範囲内なので全く問題なしです。
 何が言いたいかというと、結局無理なダイエットはするもんじゃないってことです。ダイエットの呪いから未だ抜けきれてない私が言うのもなんですけど。それに現時点で健康に害を及ぼすような肥満の人は食事制限や運動はするべきだと思うけど。(それも身体に負担のかからない範囲で、ですが。)
 それから、ひとつ謝りたいことが。以前私はこのブログに、ダイエット方法についての記事をアップしました。内容としては、ざっくり言うと夕食を抜くというものでした。もちろんあの時も健康に問題のない範囲で、という風に注意書きはしたつもりでしたが、今考えれば夕食を抜くというのはそもそもあまり健康に良くないと思います。一日三食しっかり食べないと日々を生き抜く元気が出ない。大した影響力のない個人のブログとはいえ、ああいった身体によくないことを推奨するようなことをネット上で公開してしまいました。該当記事は削除しました。あの記事の影響で心身に悪影響を受けてしまった方がもしいたとすれば、本当に申し訳ないです。


 最初の食の話からだいぶ逸れたので戻します。
 そんなこんなで私は食べることが好き。美味しいものを美味しいと思えるのって当たり前のようだけど幸せなことだよね。毎朝起きて仕事に行くのはつらいけど、お昼休みや家に帰ってから何を食べようかと考えることで頑張れたりする。家族や恋人や友人と会話をするときもそこに美味しいご飯やお菓子があればその場にもっと彩りが咲く気もする。私は昔の思い出をその時食べたものとセットで記憶していたりします。あの時あれを食べたよなあってとこから記憶がどんどんつながって、誰と会ったとかあの時どう思ったかとかを思い出す。そういうことが多い。
 今日は家族で久しぶりに回転寿司に行きました。寿司ネタ何が一番好きですか?私はビントロ。エビもいいよね。頭のついたままのやつはなんだかリッチな感じがしてなおいいね。
 誰にも聞かれていない好きな食べ物の話をすると、最近はピザが大好きです。よく行くショッピングモールのフードコートにあるピザ屋さんのピザが、具がたくさん乗ってて絶品でしかも大きいのに安くて最高。最近食べてないなあ食べたいなあ。あとディズニーランドで食べるピザね。あれ何であんな美味しいんだろうね。ファンタジーランドのキャプテンフックスギャレーのシーフードピザ愛してる。まだ売ってるのかなあれ。次ディズニーランドに行ったときには是非ご賞味あれ。
 「おいしい」を「美味しい」って書くのもなんかいいよね。美しい味ですよ。食は芸術なり!って感じでセンスを感じる。この言葉にこの漢字をあてた人は絶対に美食家だったんだろうと思う。


 職場の人が前に「どうせ食べるのなら美味しいものを食べたいじゃない?」って言ってたんですけど、その通りだと思う。人間の生命活動とは切っても切れない食。せっかくだからちょっとこだわって思いっきり楽しみたいと思う今日この頃。
 でも、夜中にお菓子やコンビニスイーツはよろしくないですね。肌にも胃にも悪い。20代前半にして早くも消化機能の衰えを感じ始めているので、気を付けます。はい。