おさかな天国

今はただ、前へ泳ごう。

大学生活最後のバイトを終えて、考えたこと

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今回のブログは昨日の夜書いたものを翌日になってから更新したものです~。

 

 

ついさっきバイトの最後の出勤を終えて、今は帰りの電車に乗りながらこのブログを書いています。LINEのグループトークにも別れの挨拶を書き込んで退会し、もうこれで本当にさようなら。かれこれ3年間も勤めた大好きなバイト先だったので、寂しさに包まれています。

最後の方になると、「ああ、値下げのシール貼るのもこれで最後か」「フロアの掃除もこれで最後」ってなってきて寂しいったらありゃしないの(笑)

 

私がアルバイトをしていたお店は、飲食業と販売業の中間のような店。つまりは食べ物を売るアルバイトをしていました。その前は地元の居酒屋でアルバイトをしていたんですが、なんやかんやあって(後述します)、半年ちょっとでそこは辞めてしまったんですよね。その後に始めたのが今のバイト。といっても最後の出勤が終わった今となっては過去のバイトか。

もともと大学卒業までそこでのバイトを続けるつもりで入りはしたんですが、それでもまさか3年とちょっとも続くとは思っていなかったというのが本当のところ。3年以上もいた職場なので色々なことがありました。楽しいことや嬉しいこともあったし、辛いことも確かにあった。このバイトをすることで学んだこともいっぱいありました。

最後の出勤を終えて、バイト先での今までの出来事を覚えている今のうちに、このアルバイトから教えてもらったことを書き留めておくことにします。

今日は柄にもなく見出しなんか使っちゃったりして。いつもはあんまり装飾しないからね、このブログ。

 

 働くことにおいて最も大切な要素は、職場での人間関係だ

この記事の初めの方で、私は今のバイトの前に居酒屋でバイトをしていたと書きました。そしてその居酒屋のバイトは半年とちょっとで辞めました。辞めた理由は、簡単に言えばそこでの人間関係が苦痛だったこと。というか、どうしても自分の性格と合わない人が数人いたんです。

何もない時は、その人たちも私に対して普通に接してくれるんです。居酒屋なのでというのは偏見ですが、そのお店の人たちは全体的に見て「イケイケ」な感じの見た目、話し方の人が多かったように感じます。その中で、大学に入りたてで黒髪、メイクも薄めで、性格も控えめで、内実ともに地味な私は明らかに浮いていたように思います。それでも、その「イケイケ」な数人の人たちは地味な私に対してもそれなりに普通に接してくれていました。私と彼ら、彼女らとの間で会話が盛り上がることはないにせよ、無視されるとか適当にあしらわれる様なことは基本的にはなかったんです。

ただ、仕事が忙しい時になると話は別です。居酒屋なので、金曜日と土曜日は予約も大量に入って忙しいったらありゃしない。そうなると私がその時恐れていた数人の人たちは一気に気性が荒くなるようでした。お酒や料理を運ぶお盆を置く時に音を立てたり、私の他、年下のバイトを鬱陶しがったり、仕事ぶりに文句をつけて来たり。私はトロかったので、怒られても当たり前かも知れませんが、普通に仕事をしている他の子達も同じように怒鳴られたりしていたので、ちょっとこれは理不尽なんじゃないかと思ったり。それにいくら私の仕事がとろいからと言っても、流石にそこまで言わなくても…と思うような勢いで怒られることもあったので、毎回バイトに行くのが憂鬱でした。

というわけで、ここでバイトをずっと続けていくのは無理だなあと感じてやめさせて頂いたわけです。私のコミュ力と忍耐力が足りなかったといえばそれまでなんですが、いつかは辞めるであろうアルバイトのために自分の根本の性格まで変えようとは思えなかったので。

 

そして次に始めたのが、ちょうど今日、最後の出勤を終えた食べ物屋さんのバイト。こちらは前の居酒屋とは打って変わって、私のお母さん、おばあさん世代のパートさんがたくさん働いていらっしゃいました。大学の近くなので、大学生のバイトもそれなりにいるバイト先でした。

最初の方は何やっていいか分かんなくておろおろしてたらパートさんに叱られる、みたいなこともちょくちょくあったんですが、それも最初だけで、仕事を覚えて慣れてくると、度々お菓子とかをくれたり、すごく優しくしてくれるのでした。というか、パートさんたちの優しさに気づけるようになったんですね。大学生のバイトの人たちも、穏やかな人が多くて安心したのを覚えています。先輩は仕事を教えてくれるし、後輩は慕ってくれる。傍から見たら当たり前のことかもしれないけど、その当たり前がすごくありがたかったなあ。

 

苦手な人がいて、それが嫌で半年で辞めてしまった居酒屋バイトと、いい人に囲まれて3年ちょい続けられた今のバイト。それだけが要因ではないと思うけど、職場の人間関係の良し悪しがそのまま働きやすさに繋がった部分は絶対にあると思うわけです。(仕事内容の向き不向きもあると思うけどね。ビールジョッキは一気にたくさん持てなかったけど、レジ打ちは得意だった。)

 

もちろん、苦手な人がいるから辞めようっていうのは後先考える必要の無い学生時代のバイトだけに適用できることで、社会人になったときにはその職場の人間関係が苦痛だから辞めるっていうのはそう簡単にできることではないんだと思います。でも、ある程度キャリアを重ねて、自分が職場の雰囲気を作る側になったときに、その場の人間関係が仕事の出来に直結するってことを念頭に置いておきたいと思うのです。例えば、後輩ができて自分が仕事を教える立場に回った時。後輩が思うように仕事をしてくれなくても、とりあえず叱るのではなく親身になって相談に乗りながら一緒に成長を目指していけるような、そんな先輩、上司になりたい。

居酒屋のバイトの時は、もちろん私に優しくしてくれる、いい人もちゃんといたんです。むしろそういう人の方が多かった。でも、その中に苦手な人が一人いるだけで憂鬱な気分になってしまっていたんです。でも、その逆だってあると思うんです。つまり、嫌なことがあったり、苦手な人がいる職場でも、たった一人親身になって守ってくれる人がいるだけで、頑張ろうって思えるかもしれない。そうやって、弱ってる誰かを守れるような存在に自分がなれたらいいな、と思う。

 

就活のためにも、大学生のうちにアルバイトをするべきだ

これは私の個人的な意見に過ぎないので、あまり鵜呑みにはしないでほしいんですけど、アルバイトで得た経験はほぼ確実に就職活動の時に役に立ちます。

就活の際は、面接を受ける時やエントリーシートを書く時に大学時代にした活動について聞かれる事だと思います。サークルやアルバイト、習い事やボランティア活動など、それに対する答え方は様々でしょう。その中でも、サークルやボランティアと違って、アルバイトという活動には金銭が発生します。労働の対価として金銭を受け取る。こう言ってしまえば事務的な事実ですが、これは大学(あるいは高校、専門学校)を卒業してから社会に出て働く時のための下準備とも言えるのではないでしょうか。

確かに、円滑な人間関係を築く能力や、リーダーシップをとる能力は、サークル活動やボランティアでも鍛えられると思うし、その経験を語ることでアピールできると思うんです。でも、どうしても内部社会で様々な関係が終止してしまっている気がする。アルバイトも人間関係という面では内輪に留まるのかもしれませんが、金銭を介して外部社会とも繋がっているという印象は拭えないように思えます。

それに、本当にこれは私の偏見なんですが、企業の人事の立場に立った時に、私ならアルバイト経験のない人よりは自分の力でお金を稼いだ経験のある人を採用したいと思うかなって。私なら、ですよ?

もちろん、勉強やサークルで忙しくてバイトをする時間がなかったって場合は別ですよ。でも、アルバイトをすることで、お金を稼ぐために引き換えに仕事をするっていう考え方は、いずれ社会に出ることを見据えるのなら絶対に身につけておくべき考え方だと思うんです。職種は伏せますが、実際私が昨年受けたいくつかの面接でされた質問の中でも、アルバイトに関するものが多かったように感じます。

あと、バイトをすれば一部の業種を除いてかなりの高確率で人と接することになると思うので、誰でもコミュ力を鍛えるための場をゲットできます。あ、でもブラックバイトは細かいこと考えずに速やかに辞めた方がいいですね。

 

自分は人見知りだけど、本当は人と接するのが好きだ

これに関しては完全に私事ですね。

私は今のバイト先で接客をするのが本当に好きでした。私のバイト先では2つのポジションがあって、片方は店頭でレジ打ちや接客、もう片方は厨房の中で商品の製造や清掃、って感じで、シフトの入った日はそのどちらかに専念する形だったんですね。その中でも私はもっぱら店頭に出て接客するのが好きでした。自分の作った商品が売れてどんどんなくなっていくのを見るのも楽しいんだけど、やっぱりお客さんの顔を見ながらレジ打ちしたり、お客さんの要望に応えて「ありがとう」って言われることの方がずっと楽しかった。なんかその方が、「誰かの役に立ててる」ってはっきりと感じられるんでしょうね。自分のサポートによってお客さんの欲しいものが見つかったりするのが嬉しくて嬉しくて。

 

一時期、掛け持ちのバイトを探したことがあったんです。結局掛け持ちはすることなく今のバイト一本でここまできたのですが。その時も、情報誌を見ながらチェックをつけるのは接客業ばかりなんですよ。正直そのことには自分でもびっくりしましてね。

私は内気で人見知りな性格で、友達もあまり多い方ではないんです。初対面の人と話すのも苦手だし、誰かと二人きりになるとなかなか会話が続かない。だから、私は人と関わるよりひとりでいることの方が好きだと思い込んでいたんですよね。

でも、今のバイトを通して私は本当は人と関わるのが好きなんだってことに気づくことができました。もちろん、好きだからといって人付き合いが得意なわけではありません。会話をつなぐのは下手だし、自分から誰かに話しかけるのはすごく苦手。でも、誰かと一緒にいることは私は好きなんだな、と思います。

よくよく考えてみれば、私は典型的な「一人じゃ生きていけないタイプの人間」だと思うんです。自分が、自分一人の力でしっかり根を張って生きているイメージができないんですよね。それじゃいけないとは思うんですが、誰かと支え合いながら生きていきたいっていうのはいつも心のどこかにあるんです。っていうのを、この間焼肉を食べに行ったときに思いました。思えば私は肉を自分で焼かないんですよね。人に焼いてもらって、取り皿に置いてもらって、「わ〜いありがとう〜」と言って食べる。なんて世話のかかるやつなんでしょう(笑)でもそれが私なんだと思うので、あんまり直す気はありません。あ、親しい人といる時の話ですよ!

 

ともかく、自分が人と関わるのが好きだということがわかっただけで、今のバイトをしていてよかったな、と思います。そのことを知っているだけで、付き合いの輪を広げることに積極的になれるような気がするんです。

 

 

 

最後の出勤を終えて考えたことは以上です。

いやー本当にいい人ばっかりで素敵なバイト先だったなあ。

今度制服を返しに行きがてら、今週末の家族旅行のお土産を持って行こうっと。

 

それではまたね。